その他の操作
ホグワーツ魔法魔術学校の四寮の一つです。寮の名前はホグワーツの創設者の一人、ヘルガ・ハッフルパフにちなんでいます。1990年代寮監を務めていたのはポモーナ・スプラウト教授。寮のシンボルは穴熊。寮の色は黄色と黒。寮のゴーストは「太った修道士」。
特質
ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない[1]
組分け帽子の歌によると、ハッフルパフ生は忠実で忍耐強く、勤勉で、苦労を恐れないといいます。
でもね、ハッフルパフがある 1 つの分野で劣っているというのは事実なんだ。それはハッフルパフが生み出した闇の魔法使いの数がこの学校のどの寮よりも少ないということ。[2]
またハッフルパフの監督生ガブリエル・トゥルーマンによれば、ハッフルパフは輩出した闇の魔法使いの人数が最も少ないとされます。
他の寮からの評判
ハッフルパフに関しては、彼らはいい人たちじゃない、なんて誰も言えないだろうね。むしろ、校内でもっともいい人たちに数えられると思う。ただ、試験期間中の競争ではハッフルパフをあまり気にしなくてもいい。[3]
レイブンクローの監督生ロバート・ヒリアードは、ハッフルパフ生はホグワーツの中で最もいい人だと語りました。しかし、試験期間中の競争ではハッフルパフを気にする必要はないとも触れ、ハッフルパフ生の成績はそれほど良くないとほのめかしています。
ハッフルパフには劣等生が多いとみんなは言うが、しかし……[4]
ルビウス・ハグリッドの言葉によると、イギリス魔法界ではやはり「ハッフルパフには劣等生が多い」と言われているらしく、ホグワーツの寮同士の競争でも脚光を浴びることは滅多にないようです(4巻18章)。
寮の場所
『ハリー・ポッター』シリーズの構想を練り始めた当初、私はハリーがホグワーツ在学中に 4 つの寮の談話室すべてを訪れるものと考えていました。ですが、ある時点で、ハリーがハッフルパフの談話室に入るもっともな理由は今後も出てきそうにないことに気づいたのです。それでも、他の 3 つの寮と同じくらい、私にとってはハッフルパフの寮も現実味を帯びたものでした。授業後にハッフルパフ生たちが厨房のほうへ向かうとき、彼らがどこに向かっているのか、私にはいつもはっきりとわかっていたのです。[5]
『ハリー・ポッター』シリーズの7巻の中でハッフルパフ寮の内部が描かれることはありませんでした。しかし、作者J. K. ローリングの初期の構想では、ハリーはホグワーツの4つの寮の談話室すべてを訪れることになっていたため、作者にははっきりとハッフルパフの談話室のイメージがあったといいます。ハッフルパフの談話室の様子は、ポッターモアで明らかにされました。
入口
ハッフルパフ寮の入口は、ホグワーツの厨房の入口と同じ廊下にあります。
玄関ホールに続く大理石の階段を一番下まで下り、左に曲がったところにあるドアを開けると、石段があります。石段を下りると明々と松明に照らされた広い石の廊下にたどり着きます。厨房の入口である果物皿の絵の前を通り過ぎ、廊下の右手にある石造りのくぼみに、大きな樽が山積みになっています。
この山積みになった樽の、2列目の真ん中にある下から2つ目の樽を「ヘルガ・ハッフルパフ」と発音するのと同じリズムで叩くと、樽が開くようになっています。ハッフルパフ生以外の侵入を防ぐため、間違った樽を叩いたり叩く回数を間違えたりすると、別の樽の蓋が勢いよく開き、侵入者が酢でずぶぬれになる仕組みがあります。
談話室
開いた樽の中は土の坂道になっており、すごし上ると、アナグマの巣のような、居心地のよさそうな低い天井の円形の部屋が現れます。談話室はハチを思わせる黄色と黒の内装で、パンパンに詰め物が入った椅子とソファーは黄色と黒の布張りが施されています。部屋のあちこちに磨かれた銅が使われており、ピカピカに磨かれたハチミツ色のテーブルが置かれています。
寮監のスプラウト教授は談話室を飾るために様々な植物を談話室に持ち込んでいます。壁の形に合わせて作られた丸い木の棚には、手を振ったりダンスをしたりするサボテンが並べられており、天井からぶら下がっている鍋底の鉢植えからはツタやシダの巻きひげが伸びており、下を行き交う生徒たちの頭を撫でています。
地面と同じ高さにある小さな丸窓からは、外の芝生やタンポポだけでなく、外を歩く人々の足が見えることもあります。低い窓しかないにも関わらず、ハッフルパフの談話室は陽光が降り注いでいるように明るいようです。
談話室の炉棚にはびっしりとハッフルパフの紋章であるアナグマが彫り込まれており、その上にはヘルガ・ハッフルパフの肖像画が掲げられています。肖像画の中ではヘルガがハッフルパフのカップを掲げ、生徒たちに乾杯をしています。
寝室
寝室は談話室の壁にある丸いドアから行くことができます。地下にあるため、嵐の日も静かに眠れるようです。寝室では銅のランプが暖かな光を投げかけ、4本柱の木製のベッドはパッチワークのキルトで覆われています。足が冷える時のために、壁には銅のベッドウォーマーが吊るされています。
ハッフルパフ寮出身の人物
名前 | 年代 | 概要 |
---|---|---|
太った修道士 | 不明 | 寮のゴースト。 |
エグランティーヌ・パフェット | 不明 | 自動泡立ち布巾を発明した魔女。 |
ウッドクロフトのヘンギスト | 中世 | ホグズミード村を興した。 |
ブリジット・ウェンロック | 1213年〜1220年ころ | 著名な数占い学者。 |
アルテミシア・ラフキン | 1765年〜1772年ころ | |
グローガン・スタンプ | 1781年〜1788年ころ | |
ドゥガルド・マクフェイル | 不明 | 1858年~1865年、魔法大臣を務めた。 |
シルバヌス・ケトルバーン | 19〜20世紀ころか | かつての魔法動物飼育学の教授。 |
ニュート・スキャマンダー | 1908年入学、退学時期不明 | 魔法動物学者。 |
ポモーナ・スプラウト | 1942年~1949年もしくは1952年~1959年 | 薬草学の教授で寮監。 |
ガブリエル・トゥルーマン | 1980年代~1990年代 | 監督生。 |
ニンファドーラ・トンクス | 1984年~1991年 | 闇祓い。不死鳥の騎士団のメンバー。 |
セドリック・ディゴリー | 1989年~1995年 | 三大魔法学校対抗試合のホグワーツ代表。第三の課題後、ヴォルデモートの命で殺害された。 |
キャッドワラダー | 1990年代 | ハッフルパフ代表のチェイサー。 |
ステビンス | 1990年代 | |
サマービー | 1990年代 | |
サマーズ | 1990年代 | |
ザカリアス・スミス | 1990年代 | DAのメンバー。 |
ハンナ・アボット | 1991年~1998年 | ハリーの同級生で監督生。 |
ジャスティン・フィンチ‐フレッチリー | 1991年~1997年(?) | ハリーの同級生。2年生のとき、バジリスクに石にされた。 |
スーザン・ボーンズ | 1991年~1998年 | ハリーの同級生。 |
アーニー・マクミラン | 1991年~1998年 | ハリーの同級生で監督生。 |
オーウェン・コールドウェル | 1994年~2001年 | ハリーの3学年下。 |
ローズ・ゼラー | 1994年~2001年 | ハリーの3学年下。 |
エレノア・ブランストーン | 1994年~2001年 | ハリーの3学年下。 |
ケビン・ホイットビー | 1994年~2001年 | ハリーの3学年下。 |
ローラ・マッドリー | 1994年~2001年 | ハリーの3学年下。 |
テディ・ルーピン | 2009年~2016年 | 首席。リーマス・ルーピンとニンファドーラ・トンクスの息子。 |